放送取材用ビデオとして世界中で４０万台以上を販売したという、事実上の放送用標準であるＳｏｎｙ Ｂｅｔａｃａｍ ＳＰフォーマットの３ＣＣＤカメラ一体型のカムコーダです。放送用として一世を風靡したベーカムですが、すでに放送取材現場はデジタルの時代となり、８６年に発売開始されたこのフォーマットも旧式となりつつあります。同時に今まで放送用の高額機器しかなかったベーカムにも業務用途の比較的安価なものが発売され、アマチュアでも少し背伸びすれば手にはいるようになりました。こうして私も憧れのベーカムを手にすることができたのです。
ＵＶＷ−１００の外観は、放送用で最もスタンダードだったＢＶＷ−４００と殆ど同じですが、方やボディーだけで４００万円、レンズも１００万円以上なのに、これはボディーが１５５万円です。電気特性なども放送用に比べれば多少落ちます。しかしながら放送現場で揉まれた製品の末裔だけあって、使い勝手は今まで使ってきた機材の中では最高であり、今しばらくつき合いが続きそうです。写真は９７年のゴールデンウィークに運転休止間際の南部縦貫を撮り歩いたときのものです。
南部縦貫鉄道にて（９７．４．２７）